そして僕らは恋をする

恋愛作品の創作に役立つ知識をまとめるブログ

文化祭実行委員会の仕事内容2

文化祭実行委員会の仕事内容はこの記事にて説明していますが、あまりの仕事量にてんやわんやになっているところを描写したい人もいるかもしれないので、よくありがちなトラブルを挙げておきます。

 

「暗幕が足りない!」

暗幕に限らず器材が足りないから何とかしてというクレーム。たいていなんともならないので代案を考えてもらうよう説得します。

 

「ガムテープを使いたい!」

基本的に壁や天井にガムテープを張り付けるのは禁止です。理由は剥がしたときに粘着面が残ったり塗装が剥げるから。養生テープであれば許可できることも。

 

「部屋を暗くしたい!」

安全面(痴漢的な意味で)を考慮し教室内を真っ暗にするのは原則禁止としているところが多いです。お化け屋敷のように暗くせざるをえない展示物については事前申請を求めます。しかし、お化け屋敷はいいのになぜ縁日の展示で部屋を暗くするのはダメなの!? という声は毎年どこかで聞かれます。

 

「○○のクラス展示で景品としてお菓子を渡してる!」

食品や飲料、現金及びプリペイドカードなどを景品にするのは原則禁止です。そのため景品は自分たちで作成してもらうように指導しますが、事前申請があった場合のみ許可することもあります。

 

「○○の教室で企画書と違うことをやってる!」

文化祭当日になって、人気のある展示を模倣する団体が出てくるのはよくあることです。しかし事前に提出してもらった企画書と違うことをやるのは規則違反ですから、すぐにやめさせるか、企画書を再提出し本部の承認をもらうように指導します。

 

「○○が承認印のないポスターを貼りだしてる!」

各展示の広告用ポスターは文化祭実行委員会本部の承認を得たのち、決められた場所にのみ掲載が可能です。しかし客寄せのために当日になってポスター作成を行うところは少なくないので、見つけ次第すべて回収して代表者を呼び出し、申請書とともに提出するよう指導します。担当者は提出されたすべてのポスター一枚一枚に延々承認印を押し続ける羽目になります。

 

「内装変更したい!」

当日になって内装を変更したいという申請がくることもあります。安全性に問題がないかを確認する必要があるので見回り班を確認に行かせます。

 

「ビニールテープの予備ありませんか!?」

備品や機材の管理をする本部には、飾りつけに使いたいので貸してくださいという要望も頻繁に届きます。在庫がある場合はそれを渡し、ない場合は誰かを買出しに向かわせます。

 

「器材の移動を手伝って!」

ステージ用の音響機材を運んだり会場設営をする際に人手を貸し出すのも文実の仕事です。たいてい男子生徒がこの役割を担います。

 

「○○前の廊下が混雑してるからなんとかして!」

人気の展示であったり、昼時の飲食コーナーは行列ができやすく廊下が混雑します。そんなときは行列整理をするために人員を派遣します。必要であればカラーコーンやパーテーションポールを設置し、代表者に列を誘導させるよう指導します。

 

「入稿日に間に合わない!」

ポスターやビラ、パンフレットを作成する際は入稿日までにデータを印刷会社に送る必要があります。特に数が多いパンフレットなどは印刷に時間がかかるために締め切りが早く設けられています。さらに言うと、通常締切より一週間早く入稿できると30%OFFになる早割等が設けられていることが多々あり、予算の都合でこれを当てにしていると入稿日が近づいてきたときドタバタします。対策としてはあからじめライターにバッファ(猶予)を取った締切を伝える、カラー印刷の表紙だけ先に入稿する、ダミーの文章を入稿して校正時に文章を入れ替えるなどがあります。

 

「スリッパが足りない!」

器材とは別に足りなくなるものと言えば来客用のスリッパです。文化祭前に文実が何百足ものスリッパを磨きますが、足りなくなると近隣の学校や役所に貸してもらえるよう急いで頼みに行くことになります。

 

「Mr.Ms.コンテストの参加者がいない!」

目立ちたがりな美男美女がいると盛り上がるコンテストですが、そもそも生徒たちが出場したがらないと企画が成り立ちません。あまりに人数が少ない場合はあらゆる手段で参加者を集めることになります。

 

 「○○さんはどこ行った!?」

あまりに仕事量が多くなってくると、誰がどこで何をしているのか把握するのが難しくなってきます。そうでなくともクラスメイト達に拉致される文実などもいますから、その人しか知らない情報があると学内を探し回ることになります。ステージ上でも予定していた有志が時間どおりに来ないといったトラブルはよくあります。

 

「喫茶店が被りすぎ!」

文化祭の出し物といえばだいたい限られていますから、各団体の出し物が被ることはよくあります。特に喫茶店やお化け屋敷は非常に多いので、あまりにひどい場合は制限をかける必要があります。一応話し合いの場は設けますが、最終的にくじ引きかじゃんけんになることが多いです。メイド喫茶、執事喫茶、女装喫茶、コスプレ喫茶、猫カフェのように同じ喫茶店でもテーマを変えればOKとすることもあります。

 

「隣の教室がうるさい!」

生徒たちが騒々しく賑わう展示もあれば、静かにゆっくりくつろげるように趣向を凝らした展示もあります。その二つが隣り合わせになっていると音が干渉してしまうので何とかしてくれとクレームが入ります。事前申請があれば教室の振り分けを考え直すことができますが、当日になってからだと静かにしてもらうよう注意するしかありません。

 

「食券使えないから返金して!」

模擬店の前売り券を文化祭前に購入するようにした場合、コンロが故障、材料がなくなったなどの理由で模擬店が販売を行えなくなったときに返金するかどうかという問題が出てきます。対処法としては、模擬店のミスで販売できなかったときはそのクラスの担任印を前売り券に押してもらい、後日その前売券と現金を交換するという方法をとるか、当日他の模擬店の物と交換するなどがあります。