この記事では年齢にまつわる知識を説明します。
日本人は誕生日の前の日に年をとる
年齢の数え方は「年齢計算ニ関スル法律」と民法第143条で定められており、これによると、日本人は誕生日の前日の午後12時に年をとります。たとえば1月1日生まれだと、12月31日の24時00分に年をとります。要するに1月1日の0時00分に年をとるのと同じ意味ですが、社会保険や選挙権などの適用上は、誕生日の前日の時点で年をとっていると判定されるので注意しなければなりません。
たとえば小学校は、その年の4月1日までに満6歳になっている児童が入学できると定められています。この場合、4月1日が誕生日の人は、法律上は3月31日の24時の時点で満6歳になり、4月1日を迎えると解釈されるため、「2020年4月2日生まれ~2021年4月1日生まれ」が同じ学年として扱われます。したがって
- 1月1日生まれ~4月1日生まれは「早生まれ」
- 4月2日生まれ~12月31日生まれは「遅生まれ」
といわれます。早生まれと遅生まれは最大1歳分の発育差があるため、特に小学生の間は遅生まれが有利です。そのため遅生まれの人は明るいリーダー気質になりやすく、早生まれの人は負けず嫌いな性格になりやすいです。
学年ごとの年齢早見表
学年ごとの年齢早見表を以下に示します。たとえば小学1年生は2012/4/2~2013/4/1までの児童が在籍しており、6歳と7歳の児童が混在します。一方、6歳の子供は遅生まれ(4/2~12/31)であれば幼稚園年長、早生まれ(1/1~4/1)であれば小学1年生です。留年や浪人をした場合はこの表から外れることになるのでご注意ください。
児童・生徒等の使い分け
学校教育法によると、それぞれの学校に在籍している子供の呼称は以下のとおりです。
- 幼稚園……「園児」
- 小学校……「児童」
- 中学・高校……「生徒」
- 大学・高等専門学校……「学生」
ちなみに、学割の対象は中学生~大学院生としているところが多いです。現役の学生証を所持していれば、たとえ50歳でも学割は効きます。
兄妹の年齢
年子という言葉の定義は人によって異なるようです。具体的には
- 上の子が2歳になるまでに下の子が生まれると年子
- 上の子が生まれた年の翌年12月31日までに下の子が生まれると年子
- 小学一年生、二年生と学年が続いていたら年子
の3通りの意見があり、最近は1の主張が主流のようです。では兄妹の年齢は最小どれくらい離れているのかという疑問についてですが、妊娠期間は約10か月弱(早産だとさらに早まる)ですので、理論上は4月に生まれたあとすぐに妊娠し、3月までに第二子が誕生すれば、「双子ではないが同学年の兄妹」ができることになります。
とはいえ、あまりに年の差が近すぎると周囲の目も気になりますから、最低1歳半程度は開くようにする親御さんが多いです。
もし兄と妹の年の差が1歳6か月だった場合、
- 兄が4月生まれ、妹が翌年10月生まれで1学年差
- 兄が1月生まれ、妹が翌年7月生まれで2学年差
の2通りが考えられるので注意してください。