そして僕らは恋をする

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尊敬語の使い方

この記事では尊敬語の使い方について説明します。

 

尊敬語とは

相手側の行為や状態を高めることで、相手側に敬意を示す表現を尊敬語といいます。相手側を立てる表現なので、自分や身内の行為に対して尊敬語を使うことはできません。尊敬語はおおまかに次の2つに分類できます。

 

一般形

「お……になる」「……(ら)れる」など、いくつかある型に当てはめることで尊敬語にするパターンです。たとえば「来る」の一般形は「お越しになる」「来られる」などです。

 

特定形

「おっしゃる」「なさる」のように、その語句専用の敬語表現に言い換えるパターンです。たとえば「来る」の特定形は「いらっしゃる」「見える」です。

 

一般形と特定形の両方の言い方がある語句については、どちらの表現を使っても問題ありません。ただし、「お見えになる」のように、一般形の中に特定形の尊敬表現を入れると二重敬語になるので注意してください。

 

「~られる」という表現は、尊敬語なのか可能の意味なのかわかりづらいときがあるので、極力使わないようにする人が多いです。

 

尊敬語の基本的な使い方

 一般形

よく使われる尊敬語の一般形は次の6つです。

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なお、「ご説明される」「ご利用される」のように、「ご……される」の形にするのは間違いなので注意しましょう。また、「お読みになられる」という表現も二重敬語にあたるため不適切です。

 

特定形

よく使われる尊敬語の特定形は次のとおりです。

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ちなみに、「いる」の尊敬語として「おられる」を使うのは間違いです。ただし、「いる」を「おる」と言う地域では、「おられる」が使用されることもあります。

 

 名詞や形容詞

相手の所有物や状態を尊敬語に言い換える場合は、言葉の上に「お」や「ご」をつけます。ただし、なじまない語句もあるので、そういった場合はあえて敬語表現に変える必要はありません。形容詞については、「~でいらっしゃる」と表現することで敬意を示すことができます。

  • ご立派ですね
  • お綺麗ですよ
  • 可憐でいらっしゃる