そして僕らは恋をする

恋愛作品の創作に役立つ知識をまとめるブログ

公立高校の教室一覧

この記事では公立高校の教室の種類について説明します。

 

普通教室

f:id:kiririn122:20180917222639j:plain

通常の授業を受けるための教室です。ほとんどの学校では「2年1組」とクラスごとに教室が割り振られており、生徒たちは一日の大半をここで過ごします。通常、一クラスにつき30~40人が在籍しています。

基本的には黒板の右側に廊下、左側に窓が配置されるように設計されています。これは右利きの生徒がノートに文字を書く際、手元が手の影で暗くなってしまうのを防ぐためです。

 

多目的教室

複数のクラスを収容できる比較的大きな教室です。説明会や選択授業、夏期講習といったように、一度に多数の生徒を指導したい場合に使われます。小中学校にあることが多く、高校ではあまり見かけません。私立高校だと、コンサート会場やダンスルームのような設計の多目的ホールが存在することもあります。

 

 

特別授業教室

教科別に設置される教室です。ほとんどの特別教室には、教員が教材や資料を保管するための準備室が隣接しています。学校によっては存在しない教室もあります。これらの教室に移動して授業することを移動教室と呼びます。

 

理科室(物理実験室・化学実験室・生物室・地学室)

理科の授業で使われる教室です。グループ単位で実験を行うことが多いため、机は4~6人が使用できる大きさになっていることが多いです。また、薬品を扱う化学室や生物室には水道が設置されています。薬品や器具は教室の後ろの棚か隣の準備室に保管されています。

 

社会科教室(地理歴史教室)

社会の授業で使われる教室です。掛け地図や映像器材があるところもありますが、基本的には普通教室と同じ構成をしています。地理歴史教室はしばしば地歴室と略されます。おそらく存在しない学校の方が多いと思います。

 

音楽室

音楽の授業で使われる教室です。合唱部や吹奏楽部の部室になっていることも多いです。黒板の前にピアノが設置されており、音楽家の肖像画が壁に飾られていることも少なくありません。普通教室のように平らであることが多いですが、学校によっては教室全体が階段状の構造になっていることもあります。発声や演奏のテストはたいてい隣の準備室で行われます。

 

美術室

美術の授業で使われる教室です。準備室含め、美術部の部室になっていることが多いです。教室の隅にはイーゼルや絵具などの美術用具が収納されています。また、直射日光によって作品が劣化するのを防ぐため、基本的には校舎内の日の当たらない場所に配置されます。

 

書道室(作法室)

書道の授業で使われる教室です。公立校だとおそらく存在しない学校の方が多いと思います。書道室といっても畳があるようなところはめったになく、たいていは普通の教室と同じ構造になっています。作法室という名称の場合は畳があります。

 

 工芸室(技術室)

工芸や技術の授業で使われる教室です。中学校にはたいてい設置されていますが、高校では工芸の授業そのものがないことも多く、あまり見かけません。見た目は小奇麗な美術室といった感じです。陶芸用にろくろや電気窯などがあったりします。


家庭科室(被服室・調理実習室)

家庭科の授業で使われる教室です。被服室はミシンが備え付けられていることが多く、しばしば手芸部の部室になっています。調理実習室はコンロや水道、オーブンなどがあり、放課後料理部が調理をする際に使用します。なお、調理実習室を放課後使用する際は教員の許可が必要です。

 

LL教室

Language Laboratory(言語実習室)の略で、主に英語の授業で使われます。学校ごとにかなり違いがありますが、比較的新しい学校の場合はリスニング用のヘッドホンやパソコンが設置されていることが多いようです。

 

 コンピューター室(パソコン室・マルチメディア室・情報処理教室)

名前のとおりパソコンが並んだ教室です。メディアリテラシーの授業や、調べもの学習で使用されます。パソコンを数十台同時に使うとかなり暑くなるので、利用する際はクーラーが必須です。また黒板ではなくホワイトボードが設置されています。

 

視聴覚室(CALL教室)

プロジェクターやAV機器で映像の上映をするための教室です。前方に巨大なスクリーンがあり、あとは普通の教室と同じように机と椅子が並んでいます。プレゼンテーションがしやすい構造であることから、委員会やPTAの会議でよく使用されます。

 

 

その他の特別室

授業以外の用途で使われる部屋です。自由に利用できるところが多いですが、使わない人はまったく使う機会がありません。

 

図書室

本やCD,DVDなどを保管している設備です。職員や生徒は指定された冊数分だけ資料を借りることができます。夏休みなどの長期休暇中であっても、図書委員会によって解放されていることが多いです。

 

保健室

病気や怪我をした生徒の措置を行うための設備です。健康診断や健康相談、保健指導、救急処置を行う際に使用します。また、教室に行くことができない保健室登校児を受け入れるための部屋でもあります。

 

放送室

校内放送をかけるための施設です。放送機材が設置されており、主に放送委員会が使用します。一般的には、どの教室に放送するかをスイッチで選択して、「ピンポンパンポン」と鳴るチャイムボタンを押し、マイクをONにしたあと音量を調整します。教員は職員室の電話から割り込み放送することが多いため、放送室に来ることはほとんどありません。

 

進路指導室(進路相談室・進学指導室・就職指導室)

進路選択する際の参考資料を保管している部屋です。四季報や就職診断の本の他に、赤本や青本の貸出を行っていることが多いです。ブースを設けて専門のカウンセラーが進路相談を請け負うこともあります。

 

更衣室

体育の授業を行う際に着替えを行う部屋です。男子用の更衣室はなく、女子用だけ存在する学校も少なくありません。更衣室がない学校では、2つの普通教室または教室と廊下で男女を分けて着替えることが多いようです。

 

職員室

教員が普段常駐している部屋です。校長室と隣接していることが多いですね。
定期テストの前後1週間は入室禁止になります。生徒がここにくることがあるとすれば、教員からの呼び出し、教師への質問、課題等の提出、部室等の鍵の持ち出し、印刷の依頼などです。教員によっては(特に体育教師と理科教師)、自分が管理する特別授業教室の準備室を職員室代わりにしている場合もあります。

 

生徒会室

生徒会執行部が主に使用する部屋です。役員ではない生徒が入る機会はほとんどありません。文化系の部室とほとんど同じですが、作品によっては応接間のような広いスペースが描かれていることもあります。文化祭前になると出入りする生徒の数が激増します。

 

食堂

生徒が食事をとるためのスペースです。私立校にしかないイメージがありますが、公立校でもちらほら見かけます。食堂に学食が設置されているかどうかは学校ごとに異なります。購買(売店)や自動販売機がある学校では、食堂に隣接していることが多いです。