そして僕らは恋をする

恋愛作品の創作に役立つ知識をまとめるブログ

転校初日の流れ

この記事では転校生の初日の流れについて説明します。

 

1.登校し職員室に向かう

転入先の学校に着いたらまず職員室に向かいます。小学校であれば職員室まで親が同伴しますし、中学校では転校手続きのために事前に訪れることが多いので、当日になって職員室の場所がわからないということはあまりありません。高校だと転入試験を受ける必要があるので、転校手続きを当日する場合でもやはり職員室の場所はわかります。担任との顔合わせが既に済んでいる場合は当日職員室には向かわず、直接教室に行くよう指示されることもあります。とはいえ、いきなり紹介もなく教室の中に足を踏み入れるのは誰でも躊躇しますから、このような場合は他の生徒より遅めに登校してホームルームの時間ぎりぎりになるよう調整する人が多いでしょう。職員室に向かう場合は少し早めに登校する人が多いです。

 

2.担任から説明を受ける

説明の内容はどのようなクラスか、紹介するまでの流れ、教科書や体操服が届くまでどうするか、などです。転校生の緊張をほぐすために世間話をしたり、他に質問があるか聞いたりもします。キリのいい時間になったら担任と共に教室に向かいます。

 

3.担任に呼ばれたら教室に入り自己紹介する

ここからは学園モノでよく目にする流れになります。担任がまず教室に入り、転校生が来たことを述べたあとで転校生に呼びかけます。漫画だと転校生が自分で黒板に名前を書くことが多いですが、実際は書かないか担任が書くことが多いです。その後指定された席に座り、通常のホームルームがスタートします。転校生をあらかじめ中に呼ぶか廊下で待たせるか、質問タイムを設けるかどうかなどは担任次第です。
小学校では教室に行く前に臨時の全校集会を開き、全校生徒の前で校長が転校生を紹介してから教室に向かい、あらためて自己紹介するという流れを踏むこともあります。

 

教科書や体操服について

たいてい使用する教科書や体操服は前の学校と異なるので担任が発注するか親が用意するわけですが、転校初日に間に合わなかった場合、テキストは隣の生徒に見せてもらい、体操服は前の学校の体操服を使いまわすことが多いです。制服も間に合わなかった場合は制服も前の学校のものを使います。遅くても2週間程度で届くのが普通で、体操服に関してはよほど目立つものでなければ前の学校のままでOKとする場合もあります。ただし、転校に慣れていない生徒だと周りと違うのを嫌がるケースも多いようです。

 

自転車置き場、下駄箱の場所

転校初日に悩みやすいのが自転車をどこに置いたらいいのかわからない、下駄箱の場所がわからないという問題です。特に担任が転校生受け入れに慣れていないとこういったことが起こります。わからないときは適当な場所に置いて職員室に行き、指示を仰ぐのが一般的です。

 

出席番号や机について

進級と同時に転校してきた場合を除き、転校生の出席番号はたいてい一番最後になります。これは転校生が入ることで後ろの生徒の出席番号がずれると、ロッカーや下駄箱、成績の管理システムなどを調整するのが面倒になるからです。

また、転校生の席も基本的には一番後ろになります。創作でたまに見かける「あー……じゃあ○○の席は……あそこが空いてるな」とか「なんだ、お前ら知り合いだったのか。じゃあ○○の隣でいいか」という状況はまず起こりえません。なぜその場所が空席になっていたのかという矛盾が出てくるからです。もし違和感なく主人公の隣に座らせたいのであれば、転校生が自ら「○○くんの隣に行きたいので席を変わっていただけますか」と言うか、「机の準備を忘れてたな。○○はまだ来てないしとりあえずそこに座っておきなさい」と担任が指示するか、あるいは毎日自由に席を選べる私立校とという設定にするかになるでしょう。